久留米市議会 2016-12-02
平成28年第4回定例会(第1日12月 2日)
平成28年第4回定例会(第1日12月 2日) 平成28年12月2日(金曜日)
会 議 録
(第1日)
平成28年12月2日(金曜日)
=午前10時00分開会=
〇
出席議員(38名)
1番 金 子 むつみ 君
2番 早 田 耕一郎 君
3番 松 岡 保 治 君
4番 別 府 好 幸 君
5番 田 住 和 也 君
6番 山 田 貴 生 君
7番 権 藤 智 喜 君
8番 緒 方 正 子 君
9番 森 﨑 巨 樹 君
次に、第6款
農林水産業費では、
イノシシ被害を減らすための対策の地域への周知、
兜山キャンプ場跡地の活用の検討、エツが乱獲されないよう
関係団体との協議の場の設置の検討、
耕作放棄地ゼロに向けた対策のさらなる推進、農業技術の輸出も含めた農産物などの
海外販路拡大の検討、市が主体となった
森林整備の推進などについて、それぞれ要望がありました。
次に、第7款 商工費では、
周辺自治体との連携による広域的な
観光振興の新たな
取り組みの検討、商店街の活性化に向けて地域間でバランスのとれた支援策の検討、くるめ光の祭典での
イルミネーション作品コンペの検討などについて、それぞれ要望がありました。
次に、第8款 土木費では、
老朽危険家屋の除却と
市営住宅跡地の処分における早急な対応の実施、
照明設置に関して市の
設置基準に満たない道路への柔軟な対応の検討、観光の目玉になり得る
鳥類センターの市外に向けた広報の充実、今後も国道3号線の
改良事業が進むよう国への陳情も含めた
取り組みの実施などについて、それぞれ要望がありました。
次に、第9款 消防費では、
消防団員が活動しやすいよう団員の意見も聞いた上での
消防自動車購入の検討について、要望がありました。
次に、第10款 教育費では、不
登校児童が
生活困窮者にならないよう卒業後の見守り
体制構築の検討、
六角堂広場で
焼き鳥フェスタなどの調理を伴うイベントの積極的な実施、保護者の
子育て意識の向上や子供の健全な育ちに寄与するような教育の推進、教師と保護者で
全国学力テスト結果の認識を共有する
取り組みの充実、
学力向上に向けた教員の教育のプロとしての
意識改革の推進、華美になりすぎない服装での卒業式の開催、
久留米シティプラザを全国にPRできるような魅力ある事業の実施、
学力向上に向けた新たな
取り組みの検討などについて、それぞれ要望がありました。
次に、歳入では、
滞納処分や民事訴訟の提訴などによる
収納率向上対策のさらなる推進、
財政状況の変化について議会への丁寧な
情報提供の実施、市民へ市の
財政状況のわかりやすい資料の提供などについて、それぞれ要望がありました。
次に、
特別会計及び
企業会計について申し上げます。
まず、
国民健康保険事業特別会計では、
国民健康保険事業の
健全運営に向けたさらなる努力、
データヘルス計画の効果をより一層生むように
事業内容のさらなる改善の検討などについて、それぞれ要望がありました。
次に、
介護保険事業特別会計では、
地域包括ケアシステムで成果を上げている
先進事例の研究の実施について、要望がありました。
次に、
競輪事業特別会計では、収益増に向けた
競輪場施設の改善と
周辺整備のさらなる実施について、要望がありました。
次に、
地方卸売市場事業特別会計では、植木の生産地としての地域を守るため市場の活性化の推進について、要望がありました。
次に、
市営駐車場事業特別会計では、利用率などの実績を分析した上での
月決め利用枠の増加の検討、
市営駐車場の
指定管理者の
サービス向上に向けた指導の実施などについて、それぞれ要望がありました。
次に、
水道事業会計では、水道事業の広域化に向けた
取り組みの推進、水道施設の耐震化のさらなる実施などについて、それぞれ要望がありました。
以上が
決算審査特別委員会の審査の経過及び結果でありますが、別途議長に対し報告しておりますように、いずれの決算も認定すべきものと決定し、第105号議案及び第106号議案については、原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
議員各位におかれましては、本委員会の審査の結果を了とされまして、何とぞ委員会の決定のとおり、満場の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、委員長の報告を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(
別府好幸君) 委員長の報告が終わりました。
これより、委員長報告に対する質疑に入りますが、通告があっておりませんので、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。通告があっておりますので、討論を許します。
13番甲斐征七生議員。
〔13番甲斐征七生君登壇〕
○13番(甲斐征七生君) おはようございます。
13番、日本共産党の甲斐征七生です。
私は、ただいま報告のありました認定議案のうち、認定第1号 平成27
年度久留米市
一般会計決算、並びに認定第2号、第5号、第7号、第12号、第14号、第15号に反対を表明し、討論は2つに絞って行います。
一般会計決算の認定にかかわってでありますが、第1は、同和行政・同和教育についてであります。
同和行政に係る特別法は、2002年の3月に失効いたしました。その後、総務省も言っておりますように、「一般対策で進めるべきだ。むしろ、同和対策をこの後続けていくならば、解決に逆行する」という意見までつけて失効したわけであります。
最近といいますか、2012年に埼玉県の3つの自治体で、同和対策事業・教育を廃止するという事態がありました。それに対して2013年に、部落解放同盟や解放同盟委員の方々から提訴がされまして、不当だという提訴がありました。それが争われたわけですが、最近、「その同和対策事業の復活は認めない」という裁判所の却下がされております。
裁判所の判決文の中身では、幾つか申し上げますが、「特別対策の継続が同和地区のマイナスイメージの固定化につながりかねないなど、特別対策は同和問題の解決に有効とは言えない。さらに、地域や個人を限定した施策の継続が実務上困難になっている」などを挙げております。こういう理由で、部落解放同盟側の不当だという提訴は門前払い、却下をされているわけです。
このことは、これまで私が何回も不当性を訴えて、同和行政は終結をすべきだということを申し上げてきました。これが、行政と議会が主体的に判断をすれば終了することができるということが、司法の場でも明らかにされたことは大きな意義があると思います。
そのことを前提として、今、久留米市がこれまでやってきた同和行政・同和教育の中身は一体どういうものであったか。問題になるところだけ申し上げます。
1つは団体補助金です。部落解放同盟あるいは全日本同和会、全日本同和会というのは、政府はもう、交渉の相手にしておりません。そういう団体に対して、久留米市は団体補助金を、多額の補助金を出してきた。ほかのいろんな団体、例えば、子ども会とか老人会とか、幾つもありますが、そういう団体と比較しても、破格の補助金。
その補助金の内訳は、それぞれの団体が全国的な研修会だとか大会だとか、それに参加する交通費、宿泊費などの丸抱えであります。ほとんど丸抱えであります。そういうことを、団体補助を続けていても解決にはならないということは明らかです。
もう1つは、個人給付です。
これは、子供の貧困は、最近、とりわけ問題になってきましたが、今、貧困といった場合に、同和地区出身者だとか、同和地区の住民だとか、元同和地区住民だとか、そういうことにかかわりなく、いろんなところに、一般的にかかってきているわけです。
そういう中で、部落解放同盟あるいは全日本同和会が「この子は間違いなく同和地区出身の子供だよ」ということを特定した子供にだけ個人給付を支給する。これは全く合理性、妥当性のない問題であります。
個人給付、そういうことが必要であるならば、一般対策で今やっている、それに合流させるか、もしくは、一般対策費全部、今、同和対策事業としてやられている個人給付を一般対策に拡大をするか、そういうふうにしなければ、全く合理的な説明がつきません。元同和地区出身の子供だからということだけで、保育園から小学校、中学校、高校、大学、就職するまで給付を受けられるということなどは、もってのほか、特別扱いであります。
こういう行政をやっている間は、逆差別ではないかという批判が市民の中から出てくるのは当然であり、問題の解決をむしろおくらせることにしかなりません。1日も早く、こういう特別扱いの同和事業、同和教育は改めるべきです。
同和教育の面に関して言えば、先ほど言いましたように、部落解放同盟などが「この子は間違いなく旧同和地区出身の子供だ」ということを選定して、そして、学校に連絡をする。その子供と、それ以外の子供との学力を比較して、同和地区の子供と一般地区の子供はまだ格差があるんだ。このようなことをやっているわけですね。
そのような子供が何人ぐらいいるかといいますと、詳しくは申し上げませんが、小中学校合わせて50名前後の子供なわけです。その子たちとそのほかの一般の子供たちの学力を比較して何の意味があるのか。逆に言えば、同和地区、旧同和地区に対しては、今でも質問教室といって、学校の先生方が質問教室に毎週、地域に出かけて行って、特別にそういう子供たちの教育を見てあげる。そういうことも、ずっと長年やってきております。
そういうことを一方でやっておきながら、今でも同和地区と一般地区の子供は格差があると。同和地区の子供は低いんだ。まさに、同和地区の子供はマイナスイメージの固定化につながっているわけです。こういうことを理由にして、教育に介入をして、いろいろなことは、節目の教育だとかいって、部落解放同盟などは介入をしてくる。こういうことも1日も早く改めるべきであります。
行政と議会が主体的に判断をし、終了することができるということが埼玉の判例で明らかになりました。ぜひ、市長は勇気を持って今後、このことをやられるように強く求めるものであります。
2つ目に、非正規雇用、ワーキングプアの拡大についてです。
この問題も一貫して取り上げてまいりました。23年度と27年度と比べてみますと、
正規職員は52名のマイナスです。任期付職員は110名の増です。247名、27年度任期付職員がいます。
それ以外にも、行政改革の名のもとに、委託化がどんどん進められ、学校給食、保育、清掃、収集、全て委託化されました。問題はそういう公の仕事をやりながら、久留米市はそこで働いている労働者の状態を一切把握もしない。最低賃金があるから、あるいは法令は守られていると信じるというようなことで、一貫して、そういうところで働く人の状態、状況も把握もしていない。指導もしていない。中には、そういう仕事につきながら、ダブルワークをしているということも、最近、聞き及んでおります。そういうことを、行政が、私は認めるべきではないと思います。
とりわけ、任期付職員については、専門的な資格を求めておきながら、非常に年収で200万円前後というワーキングプアをつくり出している。これも1日も早く解決をすべき、本当に、本来の業務である仕事がずっと続いていくということであれば、正規の職員を雇うべきであって、行政みずからがワーキングプアをつくり出すようなやり方は改めるべきだ。それは、市長が常日ごろ言っておられるような、若い人たちが希望を持って生活をしていくということに逆行するのではないかと思います。以上で、反対討論を終わります。
=〔降 壇〕=
○議長(
別府好幸君) これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
まず、認定第1号、認定第2号、認定第7号、及び認定第12号の平成27
年度久留米市
一般会計、
国民健康保険事業特別会計、
介護保険事業特別会計、後期高齢者医療事業
特別会計の各決算、以上4件を一括して採決いたします。
以上の各決算に対する委員長の報告はいずれも認定であります。
以上の各決算は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
別府好幸君) 起立多数であります。よって、認定第1号、認定第2号、認定第7号及び認定第12号、以上4件は、いずれも認定することに決定いたしました。
次に、認定第3号、認定第4号、認定第6号、認定第8号から認定第11号まで、及び認定第13号の平成27年度競輪事業、中央卸売市場事業、
市営駐車場事業、簡易水道事業、地方卸売市場事業、農業集落排水事業、特定地域生活排水処理事業、母子父子寡婦福祉資金貸付事業の各
特別会計決算、以上8件を一括して採決いたします。
以上の各決算に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。
以上の各決算は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
別府好幸君) 起立全員であります。よって、認定第3号、認定第4号、認定第6号、認定第8号から認定第11号まで、及び認定第13号、以上8件は、いずれも認定することに決定いたしました。
次に、認定第5号、認定第14号、及び認定第15号の平成27年度住宅新築資金等貸付事業
特別会計、
水道事業会計、
下水道事業会計の各決算、以上3件を一括して採決いたします。
以上の各決算に対する委員長の報告は、いずれも認定であります。
以上の各決算は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
別府好幸君) 起立多数であります。よって、認定第5号、認定第14号及び認定第15号、以上3件は、いずれも認定することに決定いたしました。
次に、第105号議案、及び第106号議案の平成27年度
水道事業剰余金の処分について、
下水道事業剰余金の処分について、以上2件を一括して採決いたします。
両議案に対する委員長の報告は、いずれも可決であります。
両議案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
別府好幸君) 起立全員であります。よって、第105号議案及び第106号議案、以上2件は、いずれも原案のとおり可決されました。
◎ 日程第20~日程第49
○議長(
別府好幸君) 次に、日程第20、第111号議案から日程第49、第140号議案までを一括議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
楢原市長。
〔市長楢原利則君登壇〕
○市長(楢原利則君) 皆様おはようございます。
平成28年第4回
市議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様におかれましては、御多用中にもかかわりませず御参集を賜りまして、誠にありがとうございます。
本日、ここに提案いたしております各議案の提案理由を説明申し上げますが、初めに、今年度、これまでに取り組んできた施策の一端について触れさせていただきたいと思います。
私は、平成28年第1回
市議会定例会において、平成28年度の市政運営の重要テーマとして、久留米市キラリ創生
総合戦略の実践、2点目に、ことし稼動します
久留米シティプラザ、宮ノ陣
クリーンセンター、久留米市美術館の運営について、3点目は、社会的支援を必要とする方への福祉の充実について、また、予算面からは、中期市政運営方針に掲げる8つの重点施策ごとに所信を述べさせていただきました。
そして、市議会の御理解と御支援をいただきながら、その推進に努めているところでございますが、本日は、その中から、「
文化芸術を生かした
まちづくり」及び「シティプロモーション」の2点について、進捗状況などを述べさせていただきます。
まず、
文化芸術を生かした
まちづくりについてでございます。
本年度は久留米市の将来を見据えた戦略的拠点施設であります
久留米シティプラザの開館、そして、石橋美術館から久留米市美術館への運営移行と、市政運営の重要テーマとしております「
文化芸術を生かした
まちづくり」に向け、大きな節目を迎えた年となりました。
まず、久留米市美術館でございますが、先月19日に、御来賓の方々や市内の子供たちなど、大勢の市民の皆様にお集まりいただき、久留米市美術館として新たな門出を迎えました。
平成26年5月に、石橋財団から久留米市への運営移管を発表して以来、限られた期間の中で、無事開館を迎えられましたのは、市議会を初め、市民の皆様、関係機関の皆様、そして、石橋財団の御支援と御協力のたまものでございまして、改めまして、心よりお礼を申し上げます。おかげをもちまして、開館以来、九州洋画をテーマとした開館記念展には、市内や近隣だけではなく、県外からも大勢のお客様に御来館いただいております。
九州洋画展では、石橋財団の御厚意により青木繁の「海の幸」を初め、貴重な作品を展示し、開館記念にお力添えをいただいております。子供たちには、段ボールアートの遊園地も大変人気でございますし、園内では、若手芸術家たちによる、さまざまな創作作品の展示も行うなど、石橋文化センター全体を1つのミュージアムとして、幅広く皆様方に楽しんでいただいております。
また、石橋正二郎記念館では、正二郎翁の数々の業績や石橋文化センターの歴史などをわかりやすく紹介しており、子供たちを初め、市民の皆様が興味深く熱心に学ばれている姿が見受けられます。
石橋正二郎氏は、今から60年前、ふるさと久留米を、「教養高く、豊かで住みよい、楽しい文化都市にしたい」と願われ、美術館を中核施設とした石橋文化センターを建設し、久留米市に寄贈されました。そして、今回の運営移行に当たり、石橋財団より、石橋正二郎記念館の建設、寄附と合わせ、新たな美術作品の購入費用や庭園整備費用の寄附をいただいております。私は、これまでいただいた数々の御厚意に報いるためにも、美術館や文化センターに込められた正二郎氏の思い、そして、功績を後世に引き継ぐ使命があると思っております。
久留米市美術館を市民の皆様とともに、さらに個性が輝き、魅力あふれる美術館につくり上げ、だれからも親しまれ、愛され続ける美術館となりますよう、力を尽くしてまいる所存でございます。
次に、
久留米シティプラザについてでございます。
シティプラザは、「
文化芸術によって、市民や圏域の皆様の楽しみをつくる」「久留米市に人の流れをつくる」「まちなかの賑わいと活力をつくる」という大きな目的を持った戦略的な拠点施設であります。
この目的に合わせ、本年度は、まず、シティプラザを知っていただき、来ていただき、使っていただくことに重点を置き、年間を通じ集客力がある事業を実施しております。
特に、本年度の目玉事業であるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演では、市民の皆様に一流の
文化芸術に触れていただくとともに、指揮者のズービン・メータ氏から、ホール音響のすばらしさに絶賛のお言葉をいただきました。
8月からは、ホール系施設の一般利用を開始しており、市民や圏域の皆様による
文化芸術活動にも、幅広く御活用いただいております。また、MICEの誘致にも積極的に取り組んできており、シティプラザの全館を使用される大規模な大会など、11月末までに17件の開催、約1万5,000人が参加されております。
そして、
六角堂広場では、民間による集客力の高いイベントが開催されるとともに、ハイマート久留米による数々のイベントの企画・実施により、日常のにぎわいづくりにも取り組んでおります。
このような、さまざまな
取り組みにより、中心市街地に新たな人の流れができるとともに、宿泊やお食事、お土産などの消費により、相当の経済波及効果も見込まれるようになってきております。
なお、シティプラザオープンから7カ月、運営について改善すべき事項も見受けられます。課題については、市民
サービス向上のために適宜見直しを図っていきたいと考えております。
そのような視点から、今議会では、駐車場使用料について、施設利用者やテナント利用者の利便性の向上、及び施設の有効利用を図るため、引き下げの条例改正案を提案させていただいております。
今後は、開館からこれまでの
取り組みを生かし、市民の皆様に多彩な芸術文化に触れる機会を提供しますとともに、感性や創造力を育むための創作活動を支援してまいります。
また、MICE誘致の推進においては、関係機関や地域の皆様と力を合わせ、準備段階からの支援や歓迎のムードづくり、アフターコンベンションの充実に取り組んでまいります。そして、中心市街地のにぎわいづくりに向け、商店街の皆様や市民団体、学生と連携して、人とまちを元気にする
取り組みを行ってまいります。
久留米市が持つ豊かで多彩な
文化芸術の土壌は、貴重な都市の魅力であり、全国に誇れる都市ブランドだと考えています。今後とも、
久留米シティプラザと久留米市美術館が、心豊かな市民生活と広域的な求心力の両輪となり、そのポテンシャルを十分発揮できますよう、最大限努力してまいる所存でございます。
2点目に、シティプロモーションについてでございます。
現在、久留米市では、
人口減少問題の克服に向け、地方創生に関する
取り組みを集中的に進めているところでございます。その推進に当たっては、戦略的なシティプロモーションによる久留米市の魅力の発信が非常に重要なテーマだと考えております。今まさに、久留米創生の実現に向け、ターゲット地を2つの大都市圏に定め、戦略的なプロモーションを展開してまいります。
ターゲット地の1つは福岡都市圏です。福岡市から在来線で30分、新幹線では17分の久留米市は、移住や日帰り観光などに最適な地域でありますが、福岡都市圏の方には久留米市の魅力が余り知られていないというのが現状だと思っております。
そこで、久留米市が、だれもが住みやすいまちであること、そして、週末を楽しく過ごせる魅力的なまちであることを知っていただくため、先月、福岡市天神で久留米フェスティバルを開催いたしました。
今回、初めての企画でございましたが、おいしいグルメや特産物の販売、久留米ふるさと大使によるステージなど、オール久留米の体制で情報を発信し、約1万2,000人のお客様にお越しいただきました。久留米市を知ってもらえ、感じていただくという点では、大きな成果があったと思っています。
今後は、このイベントを福岡都市圏へのプロモーションのシンボル事業として継続し、浸透を図るとともに、さまざまな観光情報や移住施策のPRを充実し、福岡都市圏からの観光客及び移住者の増加につなげてまいります。
もう1つのターゲット地は、東京を中心とする首都圏です。久留米の魅力を、全国、そして海外に広げていくためには、ヒト・モノ・情報が集積する東京での情報発信が最も効果的であります。その情報発信の拠点として、来年7月を目標に、東京・新橋にアンテナショップを開設いたします。
この
取り組みは、連携中枢都市圏事業として、圏域の
地域経済の活性化を目指した全国初の試みとなります。アンテナショップでは、四季折々の魅力ある観光情報、高度な医療や子育てサービスの充実など、快適な生活環境に関する情報を積極的に発信することにより、久留米市圏域の知名度と良好なイメージを向上させたいと思っております。
あわせまして、実際に食べていただき、触れていただけるような工夫をこらし、特産品の知名度を上げ、販路の拡大を図り、久留米市を中核とした
地域経済の活性化につなげてまいります。
以上、「
文化芸術を生かした
まちづくり」及び「シティプロモーション」について申し上げましたが、都市魅力の向上と効果的な情報発信には、地域の力の結集による協働した
取り組みが必要であります。
改めまして、正副議長を初め、市議会の皆様、そして市民の皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
ここで、本日提出いたしております議案の審議をお願いするに当たりまして、各議案の提案理由の説明を申し上げます。
まず、予算について説明申し上げます。
第113号議案及び第140号議案は、平成28年度
一般会計及び公営
企業会計の補正予算案でございます。
まず、
一般会計でございますが、31億462万円の追加をお願いするものでございまして、補正後の予算総額は1,380億2,413万円となります。
以下、主な事業等について説明いたします。
初めに、国の補正予算を活用した経済対策事業といたしまして、10事業、20億7,200万円を計上いたしております。
主なものといたしましては、消費税引き上げによる低所得者への影響を緩和するため支給されます、臨時福祉給付金のための費用として11億3,294万円、障害者福祉施設や高齢者福祉施設等に対し、防犯対策整備費の一部を助成する費用として3,268万円、
待機児童の解消と保育環境の向上を目的として、私立保育所や
認定こども園に対し、施設整備費の一部を助成する費用として2億9,250万円、小学校2校の給食室改修のための費用として1億6,259万円、小学校4校、中学校4校の便所改修のための費用として3億4,636万円、小学校2校、中学校1校の校舎改築のための費用として、1億493万円でございます。
次に、事業進捗に伴う補正といたしまして、8事業、9億6,970万円を計上いたしております。
主なものといたしましては、ふるさと・くるめ応援寄付の申し込みの増加に対応するための費用として6億1,059万円、小児慢性特定疾病医療に係る医療費の増加に対応するための費用として2,150万円、
八女西部広域事務組合からの脱退に伴います、八女西部
クリーンセンター、リサイクルプラザ及び立花最終処分場に関する負担金として1億6,979万円、インバウンドを推進するため、東南アジア地域へ調査団を派遣するための費用として486万円、就学援助のうち、入学準備金の支給時期を入学前に前倒しして支給するための費用として1,700万円、前年度の国県支出金の精算に伴います返還金1億3,969万円でございます。
このほか、アンテナショップ運営事業では、アンテナショップの施設整備費用等の過不足分につきまして、必要な経費の組み替えを行いました結果、873万円の減額補正となっております。
また、人件費につきましては、人事院勧告を踏まえた給与改定等により6,292万円の増額となっております。
これらの補正予算の計上に必要な財源は、市税1億1,000万円、国庫支出金15億3,447万円、県支出金3,490万円、寄附金4億円、繰入金2億1,059万円、繰越金2億3,883万円、市債5億6,940万円等で措置いたしております。
このほか、京町小学校校舎改築事業につきまして継続費の追加を、篠山小学校校舎改築事業、屏水中学校校舎改築事業につきまして、継続費の変更をお願いいたしております。
また、事業完了が翌年度となる見込みがありますアンテナショップ運営事業など、14事業につきまして繰越明許費の追加を、道路新設
改良事業など3事業につきまして、繰越明許費の変更をお願いいたしております。
さらに、次年度以降の支出を伴うことになります八女西部広川最終処分場の維持管理並びに廃止に要する経費につきまして、債務負担行為の追加設定をお願いいたしております。
次に、公営
企業会計でございます。
下水道事業につきまして、国の補正予算を活用し、管渠布設事業など、4億円の追加をお願いいたしております。
次に、第111号議案及び第112号議案の
専決処分に係る議案並びに第114号議案から第130号議案までの一般議案について、各議案の提案理由を説明申し上げます。
第111号議案は、戸籍法に基づく出生届等の不受理を不服として提起された抗告事件に関し、福岡高等裁判所が行った決定について不服があるため、抗告許可の申し立てをする必要が生じましたが、緊急を要し
専決処分いたしましたので、報告し、承認を求めるものでございます。
第112号議案は、公務遂行中の事故による損害賠償について、緊急を要し
専決処分いたしましたので、報告し、承認を求めるものでございます。
第114号議案から第125号議案まで、及び第129号議案は、障害福祉サービスちとせ園のほか、それぞれの公の施設について、その管理を行わせる
指定管理者を指定し、または、指定の期間を延長しようとするものでございます。
第126号議案は、市営住宅の家賃を滞納している者に対し、市営住宅の明渡し請求及び滞納家賃等支払請求の訴えを提起しようとするものでございます。
第127号議案及び第128号議案は、津福本町ほか10町内の
市道路線を廃止し、安武町安武本ほか、19町内の
市道路線を認定しようとするものでございます。
第130号議案は、
八女西部広域事務組合からの脱退に伴う
財産処分について、関係
地方公共団体と協議しようとするものでございます。
続きまして、第131号議案から第139号議案までの条例議案について、各議案の提案理由を説明申し上げます。
第131号議案は、簡易水道事業
特別会計を廃止しようとするものでございます。
第132号議案は、
介護予防・日常生活支援総合事業を実施する事業者の指定及び指定の更新の申請に対する審査に係る手数料を定めようとするものでございます。
第133号議案は、市の同一機関内で、
個人番号を含む
特定個人情報を連携して利用する事務の範囲について、整理等を行おうとするものでございます。
第134号議案は、高年齢被保険者に係る規定の整備等を行おうとするものでございます。
第135号議案は、特例適用利子等に係る市民税の課税の特例を設けようとするものでございます。
第136号議案は、
久留米シティプラザの駐車場使用料を変更しようとするものでございます。
第137号議案は、
介護予防訪問介護及び
介護予防通所介護に係る経過措置を規定しようとするものでございます。
第138号議案は、田主丸地区で実施している簡易水道事業を終了しようとするものでございます。
第139号議案は、人事院勧告を踏まえ、市長等及び職員の給与を改定しようとするものでございます。
以上をもちまして、各議案の提案理由についての説明を終了いたしますが、何とぞ、慎重なる御審議の上、満場の御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。
=〔降 壇〕=
○議長(
別府好幸君) 提案理由の説明が終わりました。
この際、お諮りいたします。
各議案の質疑は、議事の都合により、本日はこれを取りやめ、後日に行いたいと思います。
これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
別府好幸君) 御異議なしと認めます。よって、本日は各議案の質疑は取りやめ、後日に行うことに決定いたしました。
以上で、本日の
議事日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。
議案研究等のため、明日3日から5日までの3日間、休会いたしたいと思います。
これに御異議はありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
別府好幸君) 御異議なしと認めます。よって、明日3日から5日までの3日間、休会することに決定いたしました。
来る6日、午前10時から本会議を開きます。
本日は、これにて散会いたします。
=午前10時58分 散会=...